坐薬を上手に使うには?


 

 

☆使用する前後は必ず手を洗いましょう。 
☆できるだけ排便を済ませた後に挿入しましょう。 
(挿入時の刺激で便意を催し、坐薬が排出されてしまうのを防ぐためです。) 
☆坐薬のすべりが悪い時は、水などで濡らすか、手の上で転がして温めれば 入れやすくなります。 
☆先端部のとがった方(太い方)から入れます。 
 

自分で挿入するとき


 

(1)坐薬を包装から取り出し、ティッシュペーパーなどで坐薬の後部をつまみ、先のとがった太い方から肛門の奥まで入れます (指の第一関節が入るくらい)。 

(2)中腰になって坐薬を差し込んだ後、しばらく動かず、ゆっくり立ち上がれば自然に肛門内に収まります。
 
 

介護者が挿入する場合(中腰が無理な場合)


(1)横向きで寝て、両足を曲げてもらいます。 

(2)坐薬を包装から取り出し、ティッシュ ペーパーなどで坐薬の後部をつまみ、 
先のとがった太い方から肛門の奥まで入れます(指の第一関節が入るくらい)。
しばらく(2~3 分)じっとしてから足をゆっくりと伸ばせば、肛門内にうまく収まります。 
 
 

子供に挿入する場合


(1)おむつを替える要領で両足を持ち上げ、 肛門内に挿入した後、4~5 秒間挿入部を押さえます。 

(2)しばらく(2~3 分)じっとしてから 足をゆっくりと伸ばせば、肛門内にうまく収まります。 
 
大人の人差し指の第一関節が入るくらいまで直腸に押し込むと、ストンと吸い込まれるような感じになります。そこまで入れることが大切です。 
 
坐薬を入れてから、1~2分間はティッシュで押さえて、坐薬が出てこないことを確認しましょう。数分後にもう一度、坐薬が出ていないことを再確認しましょう。
 
 

挿入後の注意


挿入後、異物感や便意を感じても、しばらくすれば治まります。また、坐薬が外

に出ないようにするため、挿入後 20~30 分は運動など激しい動きは避けましょう。 
使用後、油状の排泄物が出ることがありますが、薬に含まれる油分ですから心配
いりません。
 
 

保存方法
 

 
【保存方法】体温で溶けるようになっているため、冷所(できれば冷蔵庫)で保存して下さい。もちろん子供の手の届かない所に置きましょう。
 
 

もし坐薬が肛門から出てしまったら

挿入後数分ないし10分以内に排便が起これば(坐薬が溶けていなければ)ほとんど無効ですから、もう一度挿入して下さい。

ほとんど溶けていた場合は、次回の使用できる時間まで様子をみるようにしましょう。