痔の薬の坐薬と軟膏の使い方は?

 

 

痔になったときに処方される薬には、内服薬(便をやわらかくしたり炎症をおさえるための薬や感染症を防ぐための抗生物質など)と痛み止めや止血などのための外用薬があります。
 
★外用薬には、坐薬と軟膏があります。ステロイドを含むものと含まないものがあり、症状に合わせて処方されます。また、軟膏には、肛門内に使うものと肛門外に使うものがあります。 
 

肛門内に使うとき


 

 
1) キャップをまわして外す。
2) 挿入管の先端のすべりをよくするため、軟膏を少し押し出す。
3) 挿入管をつけねまでしっかり挿入し、指で十分に押し出す。 
 

肛門外に使うとき

 

 

1) キャップをまわして外す。
2) 適当な大きさのガーゼの上に、適量を押し出す。
3) 患部にガーゼをかぶせるようにして、軟膏を塗る。 
 

坐薬を使うとき


 

 
1) アルミ箔の切れ目に合わせて、1回分を切り離す。
2) 切り込み部から静かに前後に開いて坐薬を取りだす。
3) 中腰になって肛門の力を抜き、先のとがったほうを肛門内に押し込む。
4) 奥まで入れて、しばらく手で肛門付近を押さえる。 
 

軟膏やクリームの塗り方は?


 

塗り方は、どの種類でもたっぷりと塗る必要はありません。患部に薄くのばすような感じで塗れば良いでしょう。患部にすり込むことは、さらなる刺激となり、症状を悪化させる原因となります。 また、たっぷりつけたからといって効果が高まるわけではありません。 
塗ったあとは傷口がある患部や医師からの指示以外は、包帯やガーゼなどをあてないほうが良いでしょう。必要以上に包帯やガーゼをあてると、効果が強すぎる薬もあります。塗る時は手をきれいに洗ってからにしましょう。また、お風呂上がりなどに塗る習慣をつければ、効果的です。 
 
具体的には、チューブから、大人の人差し指の第一関節の長さくらい(約0.5g)を出した場合、大人の手のひら2枚くらいの広さの患部に使用するのが適量です。これを“フィンガーチップユニット”と言い、塗り薬一般の使用量の目安になります。