睡眠薬について

 

 

 人のカラダには体内時計があり、夜になるとカラダと心を昼の活動の状態から夜の休息の状態に切り替えて、自然な眠りへ導くようリズムを刻んでいます。しかし、乱れた生活習慣により、このリズムも乱れてしまいます。
不眠を自覚する場合、なかなか寝つけない(入眠困難)、寝てもしばらくするとすぐに目が覚めてしまう(中途覚醒)、朝いつもより早く目覚めてしまう(早朝覚醒)、さらにはぐっすり眠った感じがしない(熟眠障害)といった症状がいくつか合わさって見られることが普通です。
医師は原因を見極めて、初めはできるだけ 薬に頼らない治療をしますが、必要と判断した時に、睡眠薬が処方されます。 睡眠薬は、寝つきが悪い人には速効性の短時間作用の睡眠導入剤、朝早く目覚める人や眠りの浅い人には中時間型や長時間型 の睡眠薬が処方されます。睡眠薬は、脳に作用するため、他剤との併用には注意をしなければいけません。感冒薬、鎮痛剤の中には作用を増強させるものもあり、その他にも影響を及ぼすものがありますので、他剤を服用している人は必ず医師か薬剤師に話しておくべきです。また、お酒との服用も作用を増強させますので避けて下さい。症状が同じでも人それぞれ薬が違いますので、他人には服用させないで下さい。習慣性の問題を気にする人も 多いようですが、医師の指示に従い正しい使い方をしていれば問題ありませんので安心して治療を受けるようにして下さい。