血圧を下げる薬は一度飲むと一生飲み続けるの?

 

高血圧で降圧剤を飲み始めた患者さんの約80%は、上記のことが当てはまります。血圧を適切な範囲内にコントロールするためには、薬の服用を継続することが大切です。しかし、約20%の患者さんは、高血圧の原因(腎臓病やホルモン分泌異常など)を治したり、食事や運動、肥満の解消などの生活改善を行ったりすることで、徐々に薬の種類や量を減らしたり、降圧剤が不要になる可能性もあります。ただし、降圧剤をやめられる可能性があるのは、危険因子が無く軽症である場合です。 決して自分勝手に薬の量を減らしたり、服用を中止してはいけません。必ず、医師の指示に従うことが必要です。 急に中止すると血圧が急上昇し、脳卒中や心筋梗塞など、大変危険な状態を招くことがあります。飲み忘れにも注意が必要です。