貧血の薬はお茶で飲んでいけないの?

 

以前より、鉄剤をお茶と一緒に飲まないようにと一般的に言われてきました。これは、緑茶やコーヒー、紅茶に含まれるタンニンが、鉄と結合して吸収を妨げるためです。しかし最近では、鉄剤には多くの鉄が含まれているため、多少吸収が悪くなっても薬の効きめはお茶で飲んでいる方とそうでない方を比べて差がないといわれています。飲み過ぎない限り心配はいりませんので、日常的に食後やティータイムごとに1~2杯飲む程度なら問題はありません。しかし,お茶の種類や濃さによっては影響をうけることもあり得ますし、熱いお茶などでは食道への吸着を回避するだけの充分な量で服用できない可能性や、カプセルや錠剤からの薬剤の溶け出す速度が著しく変化する可能性もありますので、鉄剤に限らず内服薬は水またはぬるま湯で飲むことが原則です。