あせも 


第14回目はあせもです。
 
あせもとは?
 
 あせもは医学的には汗疹といい、エクリン汗腺がつまっておこる発疹です。高温多湿で汗をかきやすい夏に起こることが多く、乳幼児や肥満者に多い事が特徴です。
 一般的によく見られるのが「紅色汗疹」で、紅いブツブツができ、軽い炎症とかゆみがあります。
 
 
原因

 多量の汗、紫外線、ほこり、老廃物、皮膚常在菌などが原因となって汗管がつまることによって起こります。
 あせもができやすい部位は、顔や首、わきの下などの汗をかきやすい部分です。
 子供は体が小さい分、体の表面におけるエクリン汗腺の密度が高く、大人よりも多くの汗をかきます。さらに子供は汗の出口が小さい為、垢などがつまりやすいのです。
 
対策

 あせもを放っておくと細菌が感染して赤いしこりになり、膿むことがあり、これを「あせものより」といいます。このような状態 でいないためには家庭での正しいケアが大切です。
 あせも対策の基本は清潔にすることです。真夏には暑いからといって裸にしておくのは汗を吸い取るものがないので、逆効果です。木綿などの吸湿性に優れた素材の肌着を着て、汗をかいたらこまめに着替えましょう。濡れたタオルでこまめに汗を拭き取り、毎日入浴を欠かさないようにして、夏場は1日2回くらいシャワーを浴びさせてもよいでしょう。市販のあせもの軟膏、非ステロイド系軟膏を数日間1日2~3回使用します。
 家庭での対処で治らない場合は、皮膚科を受診しましょう。
 
 ベビーパウダーは付けすぎると汗腺をつまらせてしまい、刺激の元になります。予防で使用する際はベビーパウダーを親が手で摺りあわせ、その手でなでる程度にしておきます。
 環境は風通しのよい涼しいところが望ましく、適度にクーラーを使用するのもよいでしょう。
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