ドーピング 

オリンピックでも話題になりましたが、ドーピングはスポーツマンシップに反する行為です。しかしながら悪気も無く知らない間に服用してしまう「うっかりドーピング」もあります。金沢出身のアスリートも大活躍しました!
国体などでも検査があります。
うっかりドーピングを防ぐためにもアスリートは意識して下さい。
禁止薬物の種類
S0 無承認物質
どのセクションにも対応せず人体に薬として認められていないもの
S1 蛋白同化薬
ボンゾール、プリモボラン、デカミュラン、スピロペント
S2 ペプチドホルモン 成長因子および関連物質
エスボー、ネスブ、ミルセラ注、ゴナトロピン、インスリン、インスリン様成長因子
成長ホルモン、コルチコトロピン
ビクトーザ、バイエッタも禁止 DDP4阻害薬は使用できる
S3 ベーター2作用薬
気管支拡張薬であるが交感神経興奮作用、蛋白同化作用により筋肉増加を期待して使用されるため、すべてのベーター2作用薬が常時使用禁止
メプチン、ホクナリン、ホクナリンテープ、ベラチン、ベロテック、スピロペントは不可
ただしサルブタモール(サルタノール、ベネトリン等)の吸入(24時間で最大1600ug)
ホルモテロール(シムビコート)の吸入(24時間で最大36ug)
サルメテロール(セレベント)の吸入については治療法に従った吸入使用は除かれる
アドエアも大丈夫
ステロイドの内服、注射は不可、吸入は大丈夫
テルシガンも大丈夫
S4 ホルモン及び代謝の調整薬
アロマターゼ阻害薬 アリミデックス、アロマシン、フェラーラ 乳がん治療剤
SERM エビスタ、ビビアント
タモキシフェン(ノルバデックス等)乳がん治療剤
トレミフェン(フェアストン等)フェソロデックス乳がん治療剤
クロミフェン(クロミッド等)セキソビット、排卵誘発剤
S5 利尿薬と隠蔽薬
利尿薬、デスモプレシン、血漿増量物質、プロベネシド
利尿により尿中に薬物を排泄させる事水分を体外に出し減量を目的とする事は禁止
ダイアモックス、ルネトロン、ラシックス等、ナトリックス等アルダクトン等
チアジド類、フルイトラン、トリアムテレン
S6 興奮薬
コカイン塩酸塩、ヒロポン、モディオダール 
ボスミン、エフェドリン、メチエフ、エホチール、ルシドリール、リタリン
ベナタミン、エフピー、ホミカエキス
s7麻薬
レペタン、ザルバン、ノルスパン
デュロテップ、タラモナール、フェンタニル、フェントス
モルヒネ
オキシコドン オキシコンチン、オキノーム、パビナール、
ペンタゾシン ソセゴン、トスパリール、ペンダゾシン、ペルタゾン
ペチジン 塩酸ペチジン、オピスタン
S8カンナビド
マリファナ、ハシュシュなどカンナビロール類
S9糖質コルチコイド
エネルギー代謝を活性化させ競技力向上を狙って使用される。あるいは陶酔感を期待して
使用されるため禁止
経口使用、静脈内使用、筋肉内使用、経直腸使用はすべて禁止
上記以外は禁止されない、外用、吸入などはOK
特定競技において禁止される薬物
アルコール
ベーター遮断薬 静穏作用であがりの防止

その他
静脈内注入およびまたは6時間あたりで50mlを超える静脈注射は禁止される
但し医療機関の受診過程、または臨床検査において正統に受ける静脈内注入は除く
糖質コルチコイドの関節内注射は禁止でない

漢方薬に関しては使用しない方が賢明 不明な成分が多いため
ナファゾリンの点鼻は可能だが何回も多量に使用し吸収されると疑われる場合あり
以上の薬においても治療目的に使用する場合事前にTUE申請で認められる場合がある
TUEとは治療目的使用に係る例外措置(Therapeutic Use Exemptions)
禁止薬物禁止方法を治療目的で使用したい競技者が申請して認められれば、その禁止薬物禁止方法が使用できる手続き
市販薬はかなりの頻度で禁止薬物があるので注意
エフェドリン、マオウを含む漢方 胃薬のホミカエキス、
強壮薬のテストステロン ストリキニーネ 体毛薬のテストステロン
痔の座薬(ステロイド含有)
サプリメントもDHEAをはじめ何がはいっているか分からないので注意
カフェインは禁止ではないがモニタリング薬物
参考 薬剤師のためのドーピングブック2012
JADA http://www.playtruejapan.org/

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