線維筋痛症とは
線維筋痛症とは、全身的慢性疼痛疾患であり、全身に激しい痛みが起こる病気です。
症状
主な症状としては、慢性的な全身の激しい痛みや特定の部位に感じる圧痛が現れます。また、それ以外にも随伴症状として、目や口の渇き、体のこわばり、手足のしびれ、全身の倦怠感や疲労、睡眠障害、抑うつ、頭痛、めまい、ふらつき、過敏性胃腸症状など様々な症状が現れます。
原因
原因はまだ明らかになっていませんが、精神的・肉体的なストレスなどが関係しているのではないかと考えられています。
その他の特徴
線維筋痛症は、厚生労働省が実施した疫学調査において、約200万人の患者がいると推定されています。性別に見ると、男性よりも女性に多く、年齢では30~60歳に多いとされています。
診断
全身に18箇所の圧痛点があり、4kgの力(押す指の爪が白くなる程度)で押し11箇所以上痛く、また広範囲の痛みが3ヶ月続いていることが条件となります。11箇所以上でなくても専門医の判断で線維筋痛症と診断されることもあります。また、痛み以外の症状として、疲労感や起床時の不快感、物忘れの増加、睡眠障害などを調べて、圧痛点の評価と併せて総合的に診断されます。
治療
治療は薬物療法と非薬物療法があります。
▶薬物療法
①神経障害性疼痛治療薬(プレガバリン)…痛みを起こす物質の放出を抑えて痛みをやわらげる効果
があるといわれています。
②抗うつ薬(デュロキセチン)…痛みを抑える神経伝達物質の働きを調整します。
③抗けいれん薬…筋肉の激しい緊張を抑えます。
④漢方薬…抑肝散で不安症状及び睡眠障害の改善、痛み軽減できたという研究結果もあります。
また、女性に多い病気であるため、ホルモンバランスを整える漢方薬が有用な場合があります。
▶非薬物療法
①適度な休憩をとる…筋肉に過度の負担をかけないようにして、無理をしないことが大切です。
不眠で症状が悪化すると言われているので、睡眠はしっかりとるようにしましょう。
②有酸素運動…散歩やラジオ体操、その他にも体重を軽減できる水中歩行など、体に無理をかけ
過ぎない運動がお勧めです。体に酸素を取り入れながら行う有酸素運動がお勧めです。
③ストレスの解消…線維筋痛症の患者さんはストレスを感じやすいと言われています。痛みや病気
に対する過度な不安が悪循環に繋がりかねません。入浴、ストレッチなどでリラックスをするように
しましょう。
このように、痛みだけではなく心理的なストレスによっても悪循環に陥る病気です。不安な気持ちを
一人で抱えずに、専門の医師に相談しましょう。