結核とは


50年前までは、年間死亡者数も10数万人に及び死亡原因の第1位でした。医療や生活水準の向上により、薬を飲めば完治できる時代になりましたが、過去の病気と思っていたら大間違いです。今でも新しい患者が発生し、命を落としている方もいらっしゃる日本の重大な感染症なのです。

こんなときは病院へ
結核の初期症状は、風邪とよく似ています。せきやタンが2週間以上続いたら、結核を疑って早めに医療機関で受診してください。

結核ってどうやってうつる?

結核とは、結核菌によって主に肺に炎症を起こす病気です。
 結核菌の混ざったタンがせきやくしゃみと一緒に空気中に飛び散り、それを周りの人が直接吸い込むことによってうつります。これを「空気感染」といいます。
 
結核に感染したからといって、必ず発病するわけではない。

10人が結核に感染した場合、発病するのは1人~2人です。通常は免疫機能が働いて、結核菌の増殖を抑えますが、免疫力だけでは結核菌を殺すことはできないので、免疫力が弱まると発病するケースが増えています。
 
結核の予防

結核は、注意をしていればそれほど怖がる必要はありません。2週間以上せきが続くようでしたら、医療機関で受診しましょう。早期発見は本人の重症化を防ぐためだけではなく、大切な家族や職場等への感染の拡大を防ぐためにも重要です。
 抵抗力の弱い赤ちゃんは、結核に感染すると重症になりやすく、生命を危うくすることすらあります。予防するためには、BCG接種が有効です。生後3~6ヶ月に接種しましょう。

結核の治療

決められたお薬による治療をきちんと継続することが重要です。 結核の治療には数種類の薬を数ヶ月にわたって投与し続ける必要がありますが、初期治療に成功すれば半年から1年で治療を終了できます。 ところが初期治療をきちんとしないと、治療薬に抵抗する耐性菌ができ、治療はとても難渋することになります。ですから耐性菌ができないよう数種類の薬を組合わせて、菌に対して短期決戦の集中攻撃を仕掛けることが重要なのです。決して自己判断で治療を中断したり、薬を減らしたりすることがないようにしましょう。

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