21世紀は、病気にかからなくなる医学になる!
生活習慣病の高脂血症、糖尿病、高血圧、肥満症、などは遺伝ではなくほとんどが、食事と栄養の摂り方からの症状で、生活習慣の改善でいくらでも予防できる。
糖尿病は、日本で700万人の方が診断され、600万人の方が予備軍といわれています。これは50年前の50倍の患者数。
遺伝だけでこんなに増えることはありえない!
遺伝ではなく生活習慣の乱れそのものである。
遺伝的に創った糖尿病ラットを1日中運動させると一匹も糖尿病にならなかった。
遺伝的に創った脳梗塞ラットに、カリウム、タウリン、食物繊維をたくさん食べさせると脳梗塞一匹もならない!
日本の医療費と日本人の健康とを考えると、いかにして予防していくか。
糖尿病と診断されてから、その方が治療に使う医療費は2000万~3000万がかかる。
現代では運動をしないことで病気が増えている事に注意。
心臓も筋肉でできている!体を支えているのも筋肉!
その両方の筋肉は20歳から1年に1%づつ退化している。
心臓の筋肉は、1回に70ccの血液を送り出し、1日に10万回鼓動することで7000リットルを毎日送り続けてくれています。
この筋肉も1年で1%退化しています。
70歳になると20歳のときの50年間50%の筋肉が退化しています。
あのスペースシャトルの宇宙飛行士、重力が無い2週間のスペースシャトルの飛行中に10%の筋肉が退化して筋肉が“しもふり”状態になったという事例があります。
驚くべきことはそれを元に戻すのに6ヶ月のトレーニングが必要だったと言う事です。
それとは別に、NASAの20歳の宇宙飛行士を3週間寝たきり状態にして筋肉量を測定した結果、30%の筋肉が減っていた。
仮に、70歳の方が骨折などで3週間寝込むとすると筋肉は30%減り筋肉は30歳退化して、100歳の筋肉になり立ち上がれなくなって寝たきりになってしまうという事です。その宇宙飛行士が元の筋肉(心臓筋肉も含む)に戻るのに45分のジョギングを2ヶ月かかったと言う報告があります。
心臓筋肉が強いマラソン選手の高橋尚子さんは、心拍数32/分、1回に170ccの血液が出ている。エチオピアのアベベさんは27回/分で当時東京大学病院のお医者さんはビックリされたそうです。運動することで心臓の筋肉も強くなり1回の心拍で大量の血液が出せるようになります。
肥満人口の増加、世界の肥満人口は12億人、それと同じ12億人が世界中で飢餓に苦しんでいる。
日本の肥満人口では、男性が多くなる傾向で20歳代では1980年から2000年の20年間で2倍になり、30歳代では3人に1人が太め。
女性はスリムになり20歳代では、20年間で2/3と減っているが、筋肉量は落ちている事が問題。
肥満度(BMI)が男性では25%以上、女性では30%以上は病名として「肥満症」と書くことになった。肥満はカロリーが余り脂肪を蓄えるときにインシュリンが必要になり、多量のインシュリンが使われ、すい臓が弱くなり糖尿病になる。
アジア民族は、米、雑穀を食べてきたから、少し肥えるとすぐにすい臓が悲鳴をあげ、糖尿になってしまう。アングロサクソン系(狩をしてきた民族)は、次の狩りに備えて蓄えることができる(KONISIKIさんはあんなに肥満でも糖尿ではない)が、運動不足になると、GTF=グルコーストランスファクター(血糖を筋肉に送り込む働きをする)が半分になり、インシュリンが2倍いるようになり、毛バリのようなインシュリンが血管を傷つける。血糖をうまくコントロールできたら糖尿病は予防できる。遺伝ではない!!
昔は美人薄命、今は肥満薄命
心臓負担、すい臓の機能衰弱からの糖尿病、高血圧、動脈硬化が肥満から起こる。
10代の冠動脈硬化が増加してカテーテル治療などを受けているが、その1部分だけしか改善できない。
運動により善玉コレステロールを増やすことが冠動脈などの血管全体の掃除になる。
肥満に対する運動の効果
① エネルギー消費の増大と脂肪消費による減量
② 脂肪合成の抑制
③ 基礎代謝の増加
④ インシュリンの感受性の向上
⑤ 動脈硬化性血管障害の改善(善玉コレステロールの増加、中性脂肪の低下、血圧降下など)
⑥ 呼吸循環機能の増強と運動能力の向上
⑦ ストレスの解消
死の四重奏
肥満症、糖尿病、高脂血症、高血圧症、この4つの病気は音もしなければ、症状もない、痛くもかゆくもないから皆、ほって置く真剣に取り組まない、お医者さんの薬を飲んでいるだけでいいと思っている方が多い。ゆっくり死に近づき気付いた時には遅い。
肥満の方を見たらよく食べているからではなくて、運動不足が原因。
病気からの肥満(甲状腺異常)は肥満全体の5%しかいない。
急激なダイエットの矛盾
1Kgの脂肪は7000Kcal(1日1800Kcalとすると約4日間の食事に相当)ということは、1ヶ月に8Kg体脂肪を減らそうとすると(1Kgの脂肪7000Kcal×8=56000Kcal)(56000Kcal÷1日の食事1800Kcal=31日の食事カロリー)ということは、31日間何も食べない限り体脂肪8Kgの減量は不可能です。
ましてや体脂肪1ヶ月15Kgダイエットなどは不可能ということになります。
ビール1杯(20Kcal)×365日=7300Kcal(1Kgの体脂肪増)
5分間の散歩(20Kcal)×365日=7300Kcal(1Kgの体脂肪ダイエット)
1日の食事に余分に脂肪1000Kcal余分に与えた方と、1日の食事に余分に炭水化物(ご飯、パン、麺類、果物)1000Kcal余分に与えた方で、体脂肪の付き方を調べたら、脂肪食は燃焼しきれずに体脂肪が増えたのに対して、炭水化物食は体脂肪の蓄積がほとんど見られなかった。
これは肝臓と筋肉でほとんどが発熱しカロリーが消費されたからだということです。ご飯を食べても脂肪にはならない、脂肪分の取りすぎが肥満の原因!!
実験でよく使われるラットは脳が少ない、人間は炭水化物を原料とする血糖を全体の20%を脳で消費している。脳の少ないラットの実験とは大きく違う。
どの国の食事指導にも1日の栄養分の60%は炭水化物で摂るようにと書いてある。お腹がはったと感じるのは、脳の満腹中枢。炭水化物からの血糖がここを刺激してお箸が止まり食べるのを止める。
食事の始めからご飯やうどんと一緒にビールを飲むのも一つの方法。
速く血糖が上がると必要以上に食べない。焼肉食べた後のラーメンは食べられても、ラーメン食べてからの焼肉は食べられますか・・?!
肉や油料理では血糖がすぐに上がらないから満腹感がしない。
現在の脂肪摂取量は食事全体の26%も占めているので多すぎる。
炭水化物の摂取量が減ることで脳の栄養分グリコーゲンが不足する。
「小ライスでのダイエットより低脂肪食でのダイエット」朝食(炭水化物)を食べないと脳が低血糖を起こし、朝から居眠りをするようになる。ラットも食事を半分に減らすと寝るようになる。
脳が低血糖になると、イライラしたり、切れたり、すぐ眠くなるのが今の若者。
ダイエットの落とし穴
炭水化物を控えた食生活に変えると、血糖が維持できなくなり筋肉と肝臓に蓄えているグリコーゲンを使い始める。
このとき1個のグリコーゲンに3個の水が付いて消費されエネルギーとして使われる。例えば、グリコーゲンが1Kg消費されると水3Kgが一緒に消費され体重は4Kg減り一時的にダイエットは成功したかに見えるが、炭水化物を元の量に戻すと、消費された1Kgのグリコーゲンに3Kgの水が一緒に増え体重は、4Kg増える。
これだけではすまない、低炭水化物食にした事で、基礎代謝が低下しリバウンドの大きな原因になり元の体重よりも増えるということになる。
体重調節は自律神経がコントロールしている。
脂肪細胞には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があり、正常な自律神経では、白色脂肪細胞に脂肪が蓄積するとレプチン(肥満遺伝子)が分泌され交感神経活性を上昇させ副交感中枢(摂食中枢)を抑制する。このことで満腹中枢を刺激して食欲を抑える。
これとともに、白色脂肪細胞(特に内蔵脂肪)からの脂肪を溶かし出し、褐色脂肪細胞が発熱して脂肪を燃焼させ、脂肪の過剰蓄積を防ぐ!
トレーニングする事で自律神経が活性化しダイエットのリバウンドも起こらない。コーヒーをトレーニングの30分~40分前に飲むことで脂肪燃焼促進効果があるので有効。
噛む事も交感神経を優位にすることでカロリー燃焼を促進する、1回の食事の噛む回数に関しても、現代人は江戸時代の人の半分以下で交感神経優位となっていないことも肥満の1つの原因。
ダイエットは食事制限と必ず運動、よく噛むこと!
太りにくい体質を作るための7ヶ条
● 1に運動、2に運動、3,4に運動、5に運動
● 階段は筋力アップにパートナー
● ストレスは過食の原因、癌のもと。運動で心も体もリフレッシュ
● 歩幅大きくグイグイ歩こう
● 長電話、合間にできるスクワット
● 快眠、快便、よく笑え
● お腹のたるみは心のたるみ
男性の肥満度(BMI)と死亡人数と女性の肥満度(BMI)と死亡死亡人数のグラフです。1万人を対照に1年後の死亡人数の結果です。
男性の肥満度(BMI)と死亡人数 女性の肥満度(BMI)と死亡死人数
男女とも肥満度(BMI)が大きく、運動レベルが低いと死亡人数は高いが、運動をしている肥満の方と運動をしていない適正体重の方とでも運動をしている肥満の方の方が死亡人
数は少ない!!肥えていても運動をすることが大切で、適正体重でも運動しないとダメと
いう事ですね。
運動することで自律神経の調整ができる。
昔は野菜と米ばかりで糖尿はなかった。
せめて5分、できれば30分の運動を週に5~6日は続ける。
何も難しくはない、生涯現役でいるためには。