捻挫とはどのような状態?
捻挫とは関節に過剰な力が加わることで、靱帯が伸びたり切れたりする外傷です。
関節に不適切に強い力が加わり、関節の可動域を超えてしまうと関節を形成している靱帯が損傷します。捻挫を起こすと、皮下出血、腫れ、痛みなどの症状があります。
捻挫になったらどうしたよい?
捻挫のほとんどは軽度なものですが、正しい治療をしなかったためにより重度な怪我に繋がる場合があります。
自分でケアできる程度か、病院の診察の必要があるかを判断しましょう。
以下のような症状があれば、病院での診察が必要ですのですぐに整形外科を受診しましょう。
□患部が大きく腫れ、歩けないほど痛い場合
□関節が不安定な場合(グラグラしている等)
□1~2週間安静にしてセルフケアを続けたが痛みが引かない場合
受診した場合は自己判断で治療を中止したりせず、必ず医師の指示に従いましょう。
自己判断による治療の中止は重症化を招く場合があります。
ここでは捻挫のセルフケアについて応急処置と慢性期に分けて説明します。
〇捻挫の応急処置「RICE」
R=REST(安静)
痛む部位を動かさず、テーピングや包帯で固定します。
足首はテーピングで固定し、衝撃を与えないようにしましょう。
腕は三角巾やタオルで吊ってください。
I=ICR(冷やす)
氷や冷水、冷感シップなどで幹部を冷やします。炎症を抑え痛みを緩和しますので、
氷はタオルなどでくるんだりして温度を調節してください。15~20分が目安で、これ以上長い時間冷やすとしもやけになる可能性があります。
☆すぐに冷やすことが一番のポイントです!すぐに冷やすことで、腫れを大きく抑えることができます。
C=COMPRESSION(圧迫)
腫れの原因となる内出血を止めるために、幹部を包帯などで軽く圧迫し、血流を止めて腫れを抑えます。
E=ELEVATION(挙上)
腫れや内出血、うっ血などを防ぐために、幹部を心臓より高い位置に挙げておきます。その日1日は幹部を心臓より高い位置にしておくとよいでしょう。
〇慢性期(4~7日後)の治療法
捻挫してからしばらくたち、炎症は治まり腫れや痛みも落ち着いた状態です。
応急処置では幹部を冷やしましたが、慢性期では温めます。
温めると血管が広がり血液の循環がよくなるため、痛みや腫れが早く引きやすくなります。
捻挫を予防しよう!
何よりも捻挫にならないことが一番!予防法を紹介します。
〇運動の前には必ず準備運動を
急に運動を始めると体も準備が整っていないため、思うように動けず転倒や衝突の鯨飲になります。柔軟体操は十分に行い、体の筋肉と関節を十分にほぐしましょう。捻挫しやすい手首や足首は特に入念に行いましょう。
〇サポーターやテーピングを使って足首や指を守りましょう
サポーターやテーピングをすることで捻挫を予防できます。テーピングは知識と技術が必要となるため、運動用サポーターを使うのもよいでしょう。
怪我なくスポーツを楽しみましょう!
参考:ねんざの119番