レビー小体型認知症について
団塊の世代が後期高齢者になる2025年認知症が劇的に増えると言われています。
最近増えているレビー小体型認知症について解説します。
認知症と言えばアルツハイマーが有名ですが、認知症=アルツハイマーではありません。
認知症は大きく分けて4つに分かれます
*アルツハイマー型認知症
*レビー小体型認知症
*前頭葉 側頭葉型認知症(ピック病)
*脳血管型認知症 (脳卒中などが原因)
認知症の6割がアルツハイマーと言われるが、それは他の認知症の認識が乏しい頃の統計なのであまり当てにならない。
現在の割合はアルツハイマー:レビー:脳血管=4:3:1位かもしれないという説も
パーキンソンとレビー小体は似ているので診断を間違えやすく薬を間違えると悪化し易い
認知症とは?
ちょっと前の言動を覚えていない
近時記憶が無い(昔の事ははっきり思い出せる)
ごはん「何食べたか忘れた」ではなく食べた事を忘れる
「約束が何時だったを思い出せない」のでなく約束した事を忘れる
見当識障害(場所、時間、人の名前)丸ごと忘れる(誰だっけ?ではない)
認知症の人は間違っている事を自信を持って言う 以上が中核症状
周辺症状BPSDには以下の症状があります。
* 幻覚*徘徊*妄想*昼夜逆転*暴言暴行などがあります。
*幻覚
レビー小体認知症の特徴は幻覚特に幻視がある場合が多い
幻視は具体的である(ex白い服を着た女の子が二人見える)
しかも本人が幻視かもしれないと理解し認知機能や見当識障害無い時も多い
幻視がある=レビー小体認知症と思っても良い
その他の特徴は
だらーっとしている 眠っている時が多い(その日によって時間によって落差がある)
体が傾く、食事中むせる事が多い、
*徘徊
ピック病の徘徊には特徴がある 適当に徘徊しているのではなく規則がある
同時刻、同じ経路で同じ行動をする(自分の中に鉄の掟がある)
*妄想
お金を取られた(女に多い)浮気をしている(男に多い)大事にしている事が違う
*昼夜逆転
脳血管型認知症に多い
*暴言暴行
ピック病に多い
脳血管型認知症は感情の起伏が激しい(泣くネガティブ)
但し高齢者の70%は脳血管に梗塞があるので注意
アルツハイマーは案外放置していても問題ない
(急ぐ必要無し、比較的朗らか、物忘れはあるけど害にならない)
薬が効いたりやり方次第で良くなるのはレビー小体型やピック病です。
それを見逃さないようにしましょう。
レビー小体認知症かどうか以下の質問( )は満点、迷ったら半分を加点。
1 市販の風邪薬などが効きすぎたということはないですか(抗生剤薬疹を除く)(2)
2 幻覚が過去に1度でもありましたか(2) 妄想が続いていますか(1)
3 意識を失ったことはありませんか(てんかんを除く)(1)
4 夜中の寝言はありますか。過去にも。ぼそぼそ(1) 叫ぶほど(2)
5 食事中むせますか。嚥下性肺炎(1)、ときどきむせる(0.5)
6 趣味もないほどすごく真面目でしたか(1)かなり真面目(0.5)
7 昼間かなりうとうとしますか(1)、寝てばかりですか(2)
8 安静時に手が震えていませんか(1)
9 (診察)肘の歯車様筋固縮(2)、鉛管様筋固縮(1)、最初だけ抵抗(1)
10 体が傾きますか? かなり(2)けっこう(1)
判定 16 点満点中 3 点以上で90%レビー小体型認知症が疑われます。
。
良く効く薬や良いサプリメントがありますが医療機関を受診して
正しい診断が重要です。
是非瑠璃光薬局にご相談下さい。
参考図書
新しい認知症ケア 河野和彦
参考リンク
http://nagoyaforest.blog.jp/?p=2