耳鳴とは

 
一般に耳鳴は、難聴とともに出現することが多いとされている。このありふれた病態は、軽い不快感から、不眠、ときにうつ状態など、
大小のストレスを引き起こしうる。耳鳴りは本人にしか聞こえない自覚的耳鳴と、外部から聴取可能な他覚的耳鳴に分類される。
急に生じた耳鳴が急性感音難聴の唯一の自覚症状であることもあり、早めに一度は耳鼻咽喉科受診をするべきであると考えられる。
突発性難聴などは手当てが早いほど良いので特に受診を最優先する。
また、頻度は少ないものの、脈拍と同調する耳鳴の一部に、腫瘍や血管病変に起因するものがあり、注意が必要である。
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耳鳴の原因

 
蝸牛性耳鳴には、一般的には次の原因が考えられている
蝸牛有毛細胞の異常運動、伝達機構の障害、信号変換機構の障害
 
しかし精密検査などをして原因不明の場合は年齢のせいであると片づけられる場合が多い
 
漢方の世界では腎の弱りから来るものとも考えられている。
また首から上の血流が悪いと眩暈や耳鳴りとして症状が現れる場合が多い。
 
 

◆ 耳鳴りの種類 

  
耳鳴りは大きく分けて以下の2つに分類されます。
 (一般的な分類で、文献によっては分類の仕方が異なる場合があります。)  
(1) 他覚的な耳鳴り 
  耳の周りの筋肉や関節の音や血管の血流の音などが、本人にはもちろん、他人にも聞こえる耳鳴りです。
これは聴覚の異常ではなく、耳の周囲の異常(額関節、耳周りの血管異常、高血圧等)によるもので、
外科的な治療もしくは耳の周囲の血行を促進することで改善されます。 
  
(2) 自覚的な耳鳴り 
  音源がどこにもないのに本人には聞こえる耳鳴りです。
 更に自覚的耳鳴りは以下の3つに分類されます。 
  
・ 生理的な耳鳴り (シーンという音のない感じ)
  健康な人にも感じるもので、防音室や周囲が静かな夜などに感じるもので、聴覚の異常ではなく心配する必要はありません。 
  
・ 病気が原因の耳鳴り 
  音は外耳から中耳、内耳を経て聴神経によって脳へ伝えられます。
これらの経路のどこかに異常がある(病気がある)場合に起こる耳鳴りです。
 原因となる病気を治療することで治ることが多くあります。
また、耳鳴りを訴える人の多くは難聴を伴っていることから、聴覚をつかさどる蝸牛(かぎゅう)に異常があるのではないかとも言われています。
 蝸牛の中の感覚細胞が故障して、振動がないのに信号を出し続ける状態と言われています。 

 ◆ 耳鳴りを伴う病気 

  
 【老人性難聴】 
  高齢者にみられる難聴を伴う耳鳴りで、めまいを伴いません。
また、両耳に現れ、「気がついたら・・」「徐々に・・・」など発症時期がはっきりしないのが特徴です。 
  
 【突発性難聴】 
  ある日突然、片方の耳に原因不明の難聴が起こるものをいいます。
 多くの場合、耳鳴りを伴っており、約4割の人にめまいがみられます。
 早期に治療すれば聴力の回復が期待できます。
 発病後1週間以内に治療した場合と、それ以上たってからの治療では、
聴力の回復に大きな差が出ます。治療は薬物療法が中心となります。 
  
 【メニエール病】 
  突然激しい回転性のめまいが起こり、それに伴って耳鳴りや難聴が現れる内耳の病気です。
めまいが治まっても、耳鳴りや難聴が残ってしまう場合があります。
 原因は内耳にできる水腫(みずぶくれ)で、自律神経への影響もあり、吐き気や嘔吐も伴います。
治療の基本は薬物療法で、薬物療法と生活改善で約9割以上は日常生活を問題なく過ごせるようになります。
 手術が必要な人は1割程度と言われています。 
  
 【ラムゼイ・ハント病】 
  ヘルペスウィルスが、内耳や顔面神経に感染する病気で、耳痛や頭痛、耳の入口に痛みを伴う発疹や水疱ができます。
 回転性のめまい、耳鳴り、難聴を伴い、顔面神経麻痺が現れるのが特徴です。
 治療は抗ウィルス薬を中心とした薬物療法です。 
  
 【自律神経失調症】 
  自律神経は自分の意思とは無関係に内臓の働きや体温を自動的に調整している神経です。
 交感神経と副交感神経がありバランスを保っています。
このバランスが崩れると、動悸や冷や汗、頭痛や肩こり、下痢や便秘などのほか、
めまいや耳鳴りなどの不快な症状が起こってきます。
 聴覚組織の異常そのものより、精神的ストレスから自律神経が乱れたり、
聴覚組織の酸素欠乏が耳鳴りの要因となっている場合があります。 
  
 【薬剤性内耳障害】 
  お薬の副作用で起こる耳鳴りです。
 耳鳴りはベンゾジアゼピン離脱症候群の1つとして、ベンゾジアゼピン系の治療投与の中断により発生する可能性がある。
それはまれに長期離脱症候群として何ヶ月も続く。
ストレプトマイシンやカナマイシン抗がん剤(シスプラチン・ビンクリスチンなど)、 
一部の利尿剤、鎮痛剤、風邪薬の中にも副作用として 耳鳴りを発症するものがあります。 
ただし薬の副作用による耳鳴りは、 薬の服用をやめるとすぐに回復するものがほとんどです。
、アスピリンなどの日常的に使う解熱鎮痛剤も用量を超えて飲むと起こることがあります。 
 
 
・ 原因不明の耳鳴り 
  老化による場合もありますが、病気が見当たらないにもかかわらず起こる耳鳴りです。 
 
 
耳鳴りの音はどんな音?(体のサイン)
ジージー、キーン、ザワザワ、ゴォー、
シュー、ドックドック、シャー(耳鳴りという現象を水の音に例えてイメージ)
左右どちらの耳に?何時ごろ?どのような時に?
 
キーンとかシューとかツーなど高音の音の場合
 
*血管壁が張り詰めて壁が硬い
*ストレスで筋肉が収縮して起こっている事が多い
*昼間と寝る前にひどくなり、眼に充血が起こり易く、特に右耳に多い
ストレッチなどして副交感神経を優位にして緩める
足のマッサージ、足湯 音楽で治療 
血液を増やしサラサラにする 脂 旨み注意
 
 
ザワザワやジージーという感じの音の場合
小石が多い川の瀬を水が流れる音に近い
川底の石の大きさが不揃いでザワザワ聞こえます。
 
動脈硬化など血管壁に酸化LDLが付着→1箇所狭く渦が出来る
左右関係なく聞こえ漢方薬が効きにくい耳鳴り
時間はかかるがイチョウ葉が効くタイプ
 
ジージー摩擦音 放って置くと聞こえなくなるので注意。
浸液が減っている 蛋白質や補剤を使用
 
ゴオー「上流から鉄砲水が押し寄せてくる音」
 
*強心作用のあるもの内服していないか?カフェインやドリンクなど
*狭心症の方の貼り薬使用時
赤ら顔で元気のある人が多い 柴胡剤使うタイプ
 
ドックドック「血液の流れが不規則な場合の音」
血管の中で血球同士がくっついて流れが早くなったり遅くなったりしている
*お酒を飲み過ぎたり、急激に高カロリーな物を摂取した時に起こり易い
*血液の粘性高い
*酸欠の時にも起こります。
タバコは絶対に吸わないで下さい
サラサラにするものを予防のために服用
 
音がこもる
「リンパの流れが悪い」
 
耳鳴りの漢方
老齢者・腎虚牛車腎気丸、八味地黄丸、六味丸 
全身性疾患(脳動脈軟化症、高血圧症、低血圧症)
柴胡加竜骨牡蠣湯、大柴胡湯、釣藤散、柴胡佳枝乾姜湯、真武湯、苓桂朮甘湯
精神神経疾患(心身症、更年期障害、神経症)女神散、加味逍遥散、?婦調血飲、抑肝散加陳皮半夏、連珠飲
 
サプリメント
イチョウ葉エキス 蜂の子
 

◆ 日常生活でできる耳鳴り対策 

  
原因となる病気が無い場合の耳鳴りは、ストレスや精神的(気持ちの問題)なものが多いとい われています。
 生活のリズムの乱れや栄養バランスの崩れはストレスとなり、それが原因で自律神経の働きを乱してしまい、
耳鳴りとなって現れる場合があります。 
  
 
・ 生活のリズムを整える (水味夕食時間を守る)
  夜は決まった時間に眠り朝は決まった時間に起きる。
 食事は1日3回、できるだけ決まった時間に食べる。 
水分は必要以上に摂りすぎない(腎の弱りや水毒の可能性)
携帯電話を使い過ぎない(電磁波が耳鳴りの原因にもなる)
ヒートテックや化学繊維などに注意
  
・ バランスの良い食事を心がける 
  できるだけ多くの素材をバランス良く摂るようにする(ま・ご・わ・や・さ・し・い)
ビタミンB群、ビタミンC、カルシウムミネラルは意識して多くとる。
カフェインや刺激物(香辛料など)はできるだけ避ける。 
腎を補う食べ物 黒いもの、ヌルヌルした物を多く取り
甘い物や炭水化物を取り過ぎない事。
  
・ ストレスをためない 
  ぬるめのお湯でゆったりと半身浴。足湯などでリラックスを心がける
 楽しみ(趣味)を見つけてリフレッシュする。良く噛んで食べる。苦みと酸味を上手に利用
 適度な運動(ウォーキング、ヨガ、など)を定期的に行い、続ける。疲れた時はゆっくり休む。
腹式呼吸で吐く方を意識してする。
ストレスを強く感じる時はサプリメントや市販の鎮静薬を利用する。 
 
 
耳鳴りが気になる場合は耳鼻科へまず受診
問題がなければサプリメントや漢方薬がお役にたつかもしれません。
是非一度ご相談下さい。
 
 
 
 
 
 
 
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