レストレスレッグス症候群の病態生理については解明されていませんが、ドパミン作動性経路の障害と鉄代謝の異常が原因として注目されています。
【診断】
レストレスレッグス症候群の診断には、下記の4つの診断基準すべてに当てはまることが必要です。
1. 脚を動かしたいという強い欲求が不快な下肢の異常感覚に伴って、あるいは異常感覚が原因となって起こる
2. その異常感覚が、安静にして、静かに横になったり座ったりしている 状態で始まる、あるいは増悪する
3. その異常感覚は運動によって改善する
4. その異常感覚が、日中より夕方・夜間に増強する
【非薬物療法】
可能な限り基礎疾患をみつけて治療する 貧血 月経過多 胃腸障害など
1.レストレスレッグス症候群の要因となる薬剤の中止・減量など
ドパミン阻害薬 抗うつ薬 抗ヒスタミン薬など
2.症状を悪化させるものを取らないようにする
カフェイン アルコール飲料、ニコチン
3.規則的な就寝 寝る前のリラックス
4.簡単な行動療法
就寝前に短時間歩く、温かい風呂または冷たいシャワー、四肢のマッサージ
【薬物療法】
ドパミンアゴニストが第一選択薬として利用される
日本ではビ・シフロール錠が適応を有する