腎臓と漢方
東洋医学の腎の臓は、西洋医学の腎臓とは異なります。
腎臓そのものだけでなく膀胱、耳も含みます。
体の水分の代謝にも大いに関係しますが、重要な働きとして生命の根である
「精」を蔵していることがあげられます。
腎の精は先天の精とよばれますが、これは人間が生まれながらに持っている
体質的な精力と考えてもよいのではないかと思います。
従って病気により大幅に体力が低下したり、年をとり老化することで弱められます。
腎の弱り(東洋医学的)は次のような症状が現れます
・手足の冷え
・神経痛(下肢)
・腰痛
・肩こり(両肩、首筋のこり)
・膝痛
・かすみ目
・うつ
・白髪
・子宮関係の病気
・性的不能
・膀胱炎
・手足が冷たいのに顔がほてる
・手足のむくみ
・めまい
・疲れやすい
・耳鳴り、難聴
・水虫
・リンパの腫れ
・ぼんやりとした不安、おどおどする
・全身倦怠で根気ない
・睡眠時の恐怖感、眼の下にくま
以上の症状に表れます。
これらの症状は腎臓が悪いまではいかないが弱いために起こる
症状です。ですから病院に行っても腎臓が悪いとは判断されません。
信号でいえば赤信号でなく黄色信号、体のサインなのです。
黄色信号のうちに改善しましょう
腎臓を補う補腎剤としては
六味地黄丸、八味地黄丸、牛車腎気丸、杞菊地黄丸、海馬補腎丸 などを用います。
薬の服用だけではだめで、腎の弱い方の予防と養生としましては
腎の弱い方は冬に注意です。
体を冷やさない、(特に腰と耳)
甘い物を食べ過ぎない、
水分を取り過ぎない。
積極的に行う事としては
味としては薄い塩味、カルシウムマグネシウムなどミネラルの補給が大事です。
黒い物を積極的に摂りましょう。
黒豆、黒ゴマ、わかめ、ひじき、の り、昆布
ヌルヌルしたもの
ヤマイモ、オクラなど
また足腰を鍛える事も大事です。(冷え性の改善)
漢方の力も試してみては如何ですか?