ロコモティブシンドロームとは
 



私たちは運動時、骨・筋肉・関節・じん帯・神経といった組織・器官(運動器)を使っています。運動器の働きが衰えると、暮らしの中の自由度が低下して、歩行障害につながる場合があります。 運動器の障害によって歩行障害が進み、寝たきりや要介護になる危険が高まった状態は「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」と呼ばれています。

 

痛みは悪循環を起こす



私たちの体を支える「筋肉」「骨」「軟骨」。これらは互いに連携して働いているため、一部で障害が起きると他にも影響が及びます。たとえば腰やひざに痛みがあると、からだをあまり動かさなくなり、筋力が低下し、関節への負担が大きくなるため軟骨がすり減ってさらに痛みが増す...といった悪循環が起こります。
 


「ロコチェック」でロコモティブシンドロームの早期発見を


ロコモティブシンドロームは気づかぬうちに進行することが多く、早期に気づき、適切に対処することが大切です。
「ロコチェック」は、筋力やバランス能力の低下を早期に見抜くためのもので、7つのチェック項目があります。


1)片脚立ちで靴下がはけない

2)家の中でつまずいたり滑ったりする

3)階段を上るのに手すりが必要である

4)横断歩道を青信号で渡りきれない

5)15分くらい続けて歩けない

6)2kg程度の買い物(1リットルの牛乳パック2個程度)をして持ち帰るのが困難である

7)家のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である

上記の一つでも当てはまるものがあれば、ロコモティブシンドロームの可能性があります。
専門医の診察を受け、適切な治療を受けることや、筋力・バランス能力を高めるためのトレーニング(ロコトレ)を行うことが必要です。
 


ロコモティブシンドロームの対処法は?


自分に合った"ロコトレ"を行う

ロコモティブシンドロームの予防や進行防止には、全身の状態に合わせた適度な運動である"ロコトレ"が必要です。ロコモティブシンドロームの症状やその程度はさまざまですが、歩ける距離や場所からおおよその判断がつきます。ロコモティブシンドロームが進み、運動機能が低下して転倒の危険性が高い「運動器不安定症」とされる人は、専門医の指導の下で運動を行う必要があります。

 


"ロコトレ"は自宅でもできる


 自宅でも行えます。日々継続して運動療法を実施することが大切です。

a)ロコトレその1:開眼片足立ち訓練(ダイナミックフラミンゴ療法)

フラミンゴ.pngのサムネール画像のサムネール画像
b)ロコトレその2:スクワット(股関節の運動;ロコモン体操)
スクワット.png


c)その他のロコトレ 開眼片脚立ちとスクワット以外にも、いろいろな運動を積極的に行いましょう。
ストレッチ、関節の曲げ伸ばし、ラジオ体操、ウオーキングなどです。
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