爪白癬とは

白癬菌という水虫の原因菌が、爪の中に侵入して起こる疾患を爪白癬と言います。この爪白癬は立派な感染症の一種で、爪の病気の中で多く見られます。白癬菌というのはカビの一種で、私たちの皮膚を覆っている角層や爪、髪の毛などをつくっているケラチンというたんぱく質を栄養にして生きるのでケラチンが豊富な組織(足や爪)に住み着いて感染症を引き起こします。ほかのカビと同様、高温多湿な環境が大好きで、一般に2040度、60%以上の湿度を好みます。
 

次のような症状が見られれば、爪白癬かもしれません

・爪が厚く濁っている
・爪の表面が黄白色~褐色の濁りがある
・爪の表面は崩れてぼろぼろになっている
・爪に筋が沢山通っている
・爪の周りに炎症がある

爪白癬の治療
爪白癬かな?と思ったら必ず専門の皮膚科を受診しましょう。

薬局・薬店で直接買うことのできる市販薬の中に、爪の水虫(爪白癬)に効果があるものはありません。現在、爪白癬に効果が認められている薬はいくつかありますが、いずれも処方せんが必要ですので、必ず皮膚科に行きましょう。
爪は硬く、白癬菌はその奥深く潜んでいるので、市販の塗り薬やスプレーだけでは、爪の中まで浸透しにくく、白癬菌まで有効成分が届かないこともあります。そのため、爪白癬の治療には、爪の状態によって、軽~中等度の症状の場合は飲み薬か塗り薬が、重度の爪の水虫の場合には飲み薬が処方されます。飲み薬の場合、薬の成分が血流にのって爪まで運ばれ、爪の中から白癬菌に作用して死滅させる効果があります。お薬の服用期間は、飲み薬の場合、36ヶ月程度。新しい爪に生え替わりながら、ゆっくりと治っていきます。

爪白癬.png治療を途中でやめてしまって再発を繰り返す人がたくさんいますが、主な理由としては次の三つがあげられます。

・「治った」と自己判断してしまう
・長く病院に通うのが面倒になってしまう
・治療費が負担になって、通院をやめてしまう





爪白癬は、飲み薬で根気よく治療することで、爪全体が濁っているような重度の爪白癬でも、完全に治る病気へと様変わりしました。いったん治療を始めたら途中でやめてしまわずに、皮膚科のお医者さんの指導のもと、きれいな爪を取り戻しましょう。




 

出典:ノバルティスファーマ株式会社HP 爪ネット

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