1.水いぼ(伝染性軟属腫/デンセンセイナンゾクシュ)とは
伝染性軟属腫ウイルスに感染することで起こるいぼの1種です。大人よりも児童期(3~15歳前後)によく見られます。
プールなどでかかっている子供のいぼに直接触れたり、同じタオルを使うなどして感染すると言われています。
2.症状
直径1~3mmくらいの白い塊(これがウィルスの塊です)を含んだ表面が滑らかないぼが、胸・わきの下・肘・ひざなどに出来ます。
時間とともに大きくなり、よく見ると中央にくぼみがあります。いぼを潰し水泡の中身が周辺の皮膚に付着するようなことがあると水いぼが周囲に広がる恐れがあるので注意が必要です。
水いぼ自体は痛みや痒みが少ないため、自覚症状のない子供も多いようです。ただし、アトピー性皮膚炎などの合併症を起していると痒みを伴うことがあります。
3.治療
数ヶ月から1年くらいで免疫がつき、自然に治ることもありますが、他人にも移り、どんどん増えることもあるので数の少ないうちに除去する方が望ましいです。除去の方法は特殊なピンセットで白い塊をつまんで取り除いたり、硝酸塩などの薬でとる方法があります。
また、飲み薬として漢方薬の「ヨクイニン」という生薬がいぼに効果があると言われています。しかし飲んですぐいぼが消えるわけではなく、飲んでいるといぼの増加が押さえられたり、いぼの消失が早まるといった効果が見られ、万人に効果があるとは限りません。