しらみとは



しらみは人間の頭部に寄生する虫です。成虫の大きさは1~3mmぐらいで、色は赤みがかった茶色のような感じです。
大まかに分けて3種類あり、頭しらみ、毛じらみ、コロモジラミの3種が存在します。保育園、幼稚園、小学校で集団発生するのはほとんど頭しらみです。

そして頭しらみの成虫は黒っぽいのでよくわからないかもしれませんが、しらみの卵は白く、ふけと違って立体感と光沢があります。頭がかゆいと思って良くみてみると、そのようなしらみやしらみの卵を発見して大慌て…といった感じで気づきます。

かゆいと感じたら頭を家族の誰かにみてもらいましょう。
 卵.jpg

感染経路

 

シラミは、毛と毛が接触する場面でうつります。
 特に、アタマジラミは頭をくっつけあって遊ぶことが多く、集団で昼寝をする幼児や小学校低学年の児童の間で感染率が高くなっています。
また、プールや銭湯では、バスタオルや脱衣かご、ヘアブラシなど体に触れるものを他の人と共用することでうつるケースが考えられます。
ケジラミは、陰毛部にいるので性交渉で感染します。ごくまれにベッドや着衣を介することもあります。
コロモジラミは、人間同士の接触で感染しますが、最近日本ではほとんど発生していません。

アタマジラミは、清潔にしていても寄生される可能性があります。不潔で寄生することはほとんどありません。


感染予防

 

予防策としては、頭をくっつけない、体に触れるものを共用しないといった注意が必要になりますが、子供の場合はなかなか難しい話です。
そのため、集団発生しないためにも身近な人によるシラミの早期発見と早期駆除が大切になります。

 

見つけ方
 

アタマジラミは動きが早いため、成虫を見つけるのは困難なので、卵を見つけます。フケと見間違えやすいですが、指でつまんで引っ張っても、セメントのようなもので髪の毛にしっかりと固着しているのでなかなか取れません。色は乳白色で長卵円形で光沢があります。

発見したら

専用のクシを使用する前に、普通のブラシで髪のほつれをとって、クシ通りをよくしてください。専用クシは目が狭いので、髪の毛を引っ張ってしまい、子供が嫌がる場合があります。ヘアオイルやベビーオイルなどを使用するのも効果的です。
卵が少ないうちに専用のクシで取り除き、シラミ用の駆除シャンプーを使用してください。
枕カバーやシーツなどを取替え、55℃以上のお湯に5分間以上漬けてから洗濯してください。

感染してしまった場合でも、アタマジラミは薬剤に弱く、確実に駆除できるため、あわてずに対応してください。


シラミの駆除

頭髪や陰毛でも使用可能な、シャンプータイプの駆除剤の使用が便利です。
毎日使用する必要はありません。
ただし、3日に一度、3~4回使用してください。

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アタマジラミの成虫や幼虫は、1回の処理で殺虫できますが、シラミの卵は硬い殻に覆われているため、殺虫成分が効きません。
生き残った卵から孵化する幼虫を殺虫するために、2日おきに3~4回繰り返すことで、4回目の使用に当たる10日目には全てのシラミを駆除できます。

シャンプーを使用しても、卵がフケのように残っている場合があります。
これは、卵の抜け殻か、死んだ卵です。卵はしっかりと毛にこびりついていて取れにくいので、
専用のクシで丁寧に取ってください。くし.jpg

 





クシや頭を拭いたタオル、寝具の消毒方法

 

55℃以上のお湯に5分間以上漬けることで、生きている卵も、殺卵でき、成虫も幼虫も殺虫できます。人から離れたシラミは吸血できないため、2~3日で餓死します。
頭を拭いたタオル・枕カバーなどのシラミが付着している可能性があるものは、洗濯する前にお湯に漬けてください。
シラミとりシャンプーに付いている専用クシは、80℃以上のお湯に漬けると変形することがありますが、性能には問題ありません。
シラミが落ちる可能性のある家具・床などは掃除機をこまめにかけてください。

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